皆さんご存知のオフセット印刷は、高品質で印刷枚数が多くなればなるほど安くなるというメリットがあります。逆に印刷枚数が少ないと割高になるというデメリットも。
このデメリット部分を克服した印刷がデジタルオフセット印刷です。オフセット印刷の品質を維持しつつ、版を作製する必要がないため、印刷枚数が少なくてもコストを抑えることができます。
版を作製しないという点では、一般のデジタル印刷と同じです。では、何が違うのかです。
デジタルオフセット印刷は、版の作製をしないという点を除いてはオフセット印刷と同じ方法で印刷をしています。デジタル印刷とオフセット印刷の良い所が掛け合わさっているので、「デジタル+オフセット=デジタルオフセット」という名前がついているわけです。
オフセット印刷に近い品質を実現
オフセット印刷と同様の機構を持っているため、他のデジタル印刷のように熱転写による素材の波打ち等が少なく、高い見当精度を実現しています。また網点の密度もAM175線相当で、オフセット印刷に近い品質が実現できています。
※右はデジタルオフセットとオフセットの印刷物を20倍に拡大した写真です。ほぼ見分けはつきません。
特殊紙などの素材の風合いを生かした印刷も得意
オンデマンド印刷は紛体トナーが紙に乗るような形で付着するため、特殊紙の風合いを消してしまうことがありますが、デジタルオフセット印刷は印刷被膜が薄く、透過性の液体トナーが紙に染み込むように付着するため、紙本来の風合いを損ないません。
白印刷が可能
白インクを有しているので、メタル紙や色紙にフルカラー+白印刷で、オフセット印刷でしかできなかった表現が可能です。
ベタの印刷も綺麗
デジタルオフセット印刷は液体トナーが薄く均一に付着するため、デジタル印刷特有のムラやテカリは非常に少なく、綺麗な仕上りになります。
もちろん透明素材への印刷も可能
ドージンファクトリーだから実現した、デジタル印刷では難しいとされていた透明素材への印刷が可能です。