2019.05.31
クリアファイルやクリアしおり、クリアうちわを作成するときに出てくる謎のワード"白版(しろはん)"。白版(しろはん)は白打ちとか白押さえと呼ばれることもある、印刷業界の専門用語です。
透明素材に塗る白い下地の白インキをイメージすると分かりやすいかもしれません。
クリアファイルなどの透明の素材は、カラーの絵を印刷しただけだと透け透けのデザインのものが出来上がってしまいます(◎_◎;)
透け透けではなく、デザインをはっきり発色させたい!そんな時は、透明の素材に白い下地を塗ります。白い下地を塗ることでカラーの絵が発色よく色が見えるようになり、白色のデザインも作れるようになります。
白版があるときと無い時の違いを見てみましょう。
|白版なし| |白版あり|
絵柄がステンドグラスの様で分かりづらい 絵柄がはっきりする
透明しあがり 透けにくくなる
白くしたかったところが透明になってしまう 白がはいる
透明のデザインにしたい時は白版は無くても良いのですが、もしはっきりした色味のあるデザインにしたい場合は白版を作って入稿しましょう。
白版の作り方について、今回は一番人気の全面に白版がある場合の作り方を例に説明していきます。
白版の作り方-全面に白インキを印刷する場合-
全面に白インキを印刷したいデザインの場合、全面に白版を作ります。
ここで一番注意していただきたいのが、白版だからといって白版データを「白」で作ってしまうこと。 白版は≪黒≫で作ってください
【1】テンプレートを開き、レイヤーを作る
ドージンファクトリーのテンプレート【Illustrator】または【Photoshop】内に「カラー版」というレイヤーと「白版」レイヤーを作ります。※既にこれらが入っているテンプレートの場合は改めて作成いただかなくて大丈夫です。テンプレートをそのままお使いください。
【2】デザインする
「カラー版」というレイヤーにデザインを作成します。カラーモードはCMYKで作成してください。
【3】白版を作る
白版はスミベタ(K100%の黒)で作成してください。全面に白版を作る場合、全面スミベタのデータができあがります。
【4】保存する
【Photoshopで保存する方へ】
保存形式はグレースケールかモノクロニ階調のどちらかになります。
モノクロ二階調の変換時、設定画面で種類を「50%を基準に二階調に分ける」を選択していただければノイズが入らず綺麗なベタになります。
また白版のカラーモードが「グレースケール」か「モノクロ二階調」かによって「アタリレイヤー」処理の方法が異なりますので、下記の処理をしてください。
モノクロ二階調で作成した場合
アタリのレイヤーは削除しても大丈夫です。
(モノクロ二階調ですとレイヤーが分かれたまま保存できないためです。)
グレースケールで作成した場合
アタリのレイヤーは統合せず、レイヤーが分かれた状態で保存してください。
保存したデータをそのままご入稿いただければ完了です☆
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